シミ取りを目的としたレーザー治療後、一時的にシミが濃くなったように感じることがあります。照射直後の皮膚は色が白くなり、その後徐々に赤茶色に変化し、かさぶたのようになっていきます。この症状は新しい皮膚に生まれ変わる際の正しい治療過程なのですが、すぐにシミが取れると思っていた方にとって「前よりも濃くなっているのでは?」と思われてしまうことも度々あります。
照射して3〜5日後にできるかさぶたは1〜2週間程度で自然とはがれ落ちていきますので、擦ったり掻いたりせずに保湿をしっかり行って皮膚を守ることが大切です。かさぶたが取れると周りのお肌よりも少しピンクの色をした新しい薄い皮膚が現れます。お肌になじみ厚い皮膚になるまで日焼け防止と保湿対策を徹底し、新たなシミを作らないように注意しましょう。
照射後1ヶ月程度は皮膚の深部に隠れていたシミの元が浮き上がってシミが濃くなったと感じやすくなるため、「治療したのに失敗だろうか」と不安になる方も多いようです。レーザー照射によって刺激された皮下組織がターンオーバーの促進によって表面に出てくるため、シミが増えて濃くなったように感じられるのです。3ヶ月程経過するとシミはだんだん薄くなり、半年後には隠れていたシミも外部へ排出されて改善していきます。
照射後は日焼け防止クリームや日傘・帽子を使用して紫外線を防ぎ、スキンケアも医師の説明に従って正しく行う必要があります。この流れはシミ治療の一般的な過程であり、使用機種や治療の組み合わせ方法によって改善時期を早めることもできますので、結婚式など大きなイベントを控えている方は事前のカウンセリングで改善時期の希望を伝えると良いでしょう。
ケミカルピーリングは専用の薬剤を使用して古い角質を取り除き、皮膚の新陳代謝を高めてお肌を再生させる治療ですが、以前はトラブルが多い施術と言われた時代がありました。新しい皮膚への生まれ変わりを促進するピーリング剤は表面上の皮膚を溶かしていくので、元々角質が薄かったり皮膚が弱い場合は薬剤が合わず炎症を起こし赤く腫れ上がってしまうことがあったのです。現在では当クリニックでも使用している最新のサリチル酸マクロゴールピーリングなどトラブルが少ない薬も登場しておりますが、化学薬品を使用する治療ゆえ正しい知識と豊富な治療経験が求められる施術でもあります。
どの治療でも、赤く腫れる・ピリピリした感じがいつまでも消えない・かゆみや痛みが消えないなど肌トラブルが起こった場合は担当医に相談しましょう。各クリニックには再診カウンセリング制度がありますので、皮膚科専門医の意見を聞き適切な処置をする必要があります。 ピーリングやレーザー治療など美容系クリニックで行われている治療は根拠に基づき理論付けられた美容医療の一環ですので、正しく行えば何の問題もありません。お一人おひとりのお肌に合うかどうかを見極め、薬品に対する認識と治療機器を正しく使いこなす医療技術が求められます。各クリニックやサロンによって治療に使用する薬剤は異なりますので、肌質・体質に合うものを選べる豊富な経験と実績があるクリニック・医師を選ぶことが大切です。
美容皮膚科は医師・看護師が行う医療機関であり、万が一のトラブルにも対応できる環境が整っているため安全な施術を行うことが可能です。治療を希望するときには料金やメリットだけでなく、考えられる肌トラブルや施術後に起こりうる症状についての事前説明やアフターケアの充実度もチェック項目の一つと言えます。
THE CLINIC NAGOYAのカウンセリングは院長自らが行って医学的根拠に基づいた説明を時間をかけて丁寧に行うことを実践しております。皮膚画像解析機器や測定装置を用いてお肌の状態を的確に診断し、希望する治療が適切かどうかを見極めていきます。また、アフターケアについても再診カウンセリングは何度受けても無料とし、通いやすさを第一に考えております。一度の治療で解決できないからこそ、長期的視点に立って経過を観察し適時アドバイスを送りながら最高のお肌の状態を一緒に目指します。
医療機関で行う美容治療だからこそ結果を求められると同時に、質の高い安全な施術を提供することもできます。患者様との信頼関係を築くためにも施術後のアフターケアはとても重要です。美容治療はお肌をトータルに診ることができ、充実したアフターケアを行っている美容皮膚科を選びましょう。