私たちが「毛穴」と呼んでいる場所は医学的には「毛包(もうほう)」と言われており、皮膚組織のくぼみのことを指します。顔全体の毛穴はおよそ20万個とされ、1平方cmあたり約20個の毛穴があることになります。
毛穴の数自体は生まれたときから決まっており、成長につれて増減することはありません。毛穴が目立つ、お肌がベタつくなどの肌トラブルは毛穴の数で決まるのではなく、毛穴の開き具合や皮脂腺が関係しているのです。
毛穴の開きは原因によって4つの状態に分けられます。
皮脂は皮膚の真皮層にある皮脂腺で作られ、毛穴から排出される弱酸性の物質です。「脂」という字からわかるように、皮脂は油状の物質なので乾燥を防いでお肌や髪のうるおいを保ってくれます。ほかにも菌やほこりの侵入を防ぐ保護作用、老廃物排出作用などがあり、皮脂の分泌量がお肌の状態を左右しているのです。
毛穴の数は生まれたときから変わりませんが、毛穴から分泌される皮脂量は成長につれて増える傾向にあり、10代半ばの思春期から20代前半までがピークになります。20代以降は徐々に減っていき50代では20代の分泌量の半分以下になってしまうため、どんな肌質の方でも乾燥対策が必要となってくるのです。
体の部位によって皮脂腺の発達具合は異なり、頭(頭髪)の次に発達しているのが顔の皮脂腺です。発達しているがゆえに腕や足など他の部位に比べ毛穴が目立って感じられ、黒ずみやたるみなど肌トラブルの原因にもなりやすいのです。毛穴と同じ場所にあることが多い皮脂腺ですが、唇やまぶたなど毛の生えていない場所にもあり、毛穴とは無関係な場合もあります。
毛穴の大きさには男性ホルモンの量が影響しており、分泌量が多い人は皮脂腺が発達していて皮脂量も増えるため毛穴が目立ってしまいます。男性は女性よりも男性ホルモンが多く皮脂も盛んに分泌されるため顔がベタベタして脂っぽく感じます。男性ホルモンの影響を受けやすい女性においても同じで、後天的な理由よりも遺伝的な体質であると考えられています。
毛穴は皮脂量の違いによって各年代で様々な肌トラブルを引き起こし、毛穴の状態によって見た目年齢が左右されます。お一人おひとりの肌質や他のホルモンとのバランス等によって差はありますが、美肌を目指す上で避けたい5大肌トラブル<シミ・くすみ・しわ・たるみ・ニキビ>はすべて毛穴の状態によって決まるものと考えられます。
皮脂量が増加する年代は毛穴が開きやすい状態になるため、皮脂が詰まり老廃物や古い角質が溜まりやすくなります。溜まった雑菌はニキビの元となるアクネ菌の繁殖を引き起こしてしまいますし、酸化して黒ずんだ毛穴になる場合も多く見られます。ニキビやニキビ跡を放置しておくと30代以降のシミの原因にもなりますので注意が必要です。
30代に入ると分泌される皮脂量は少しずつ減少しますが、加齢や紫外線の影響などでお肌の乾燥が進み弾力性やハリが失われます。ピンッと上向きのお肌だった20代に比べ皮膚がたるみやすくなる時期ですので毛穴も目立ってしまい、しわができやすくなります。特に女性は仕事・結婚・出産などの生活環境の変化でストレスを受けやすく、誰もが「お肌の曲がり角」を実感する時期と言えます。
40代は30代よりもさらに肌トラブルが深刻化します。皮膚の生まれ変わる力(ターンオーバー)が低下しますので毛穴に老廃物がたまりやすくなり、乾燥や加齢によって毛穴自体もたるみ始め、見た目年齢にも影響が出始めます。毛穴が目立つ上に汚れが付いているとお顔全体の明るさが失われるので、お肌がくすんでくる年代といえます。
50代以降になると乾燥やたるみなどが原因で毛穴が目立ちやすくなるため、気にする方もぐんと増える傾向にあります。20代に比べ皮脂量は半分以下に減るためお肌の乾燥が進み、毛穴の状態がシミ・くすみ・しわ・たるみといった美肌を妨げるすべての原因となってしまう年代です。また、ホルモンバランスの乱れが原因で更年期障害になりやすく必要以上に毛穴を気にするという場合もあります。
どの年代の患者さまにおいても、毛穴をキュッと引き締め皮脂量を適度に保って美肌に近づくためには季節とのバランスを考える必要があります。特に春から夏にかけての季節は毛穴トラブルが増加しますので、紫外線対策だけでなく毛穴ケアも重要な時期なのです。
気温や湿度が上昇すると汗をかきやすくなるので毛穴が開きやすくなり、皮脂量も増えてお肌のテカりやニキビの増加などにつながる可能性があります。シミ対策として紫外線を防御するため顔に日焼け止めを塗ることも増えますが、その上からさらにメイクを重ねることでお肌への負担が増える時期でもあります。
「お酒に酔ってしまいメイクを落とさずに寝てしまった」「夜遅くまで出歩いて睡眠不足」といった経験はございませんか。日焼け止めやメイクを落とさずにいると毛穴に汚れが溜まっていき、対策していたはずのシミやくすみ・しわ・たるみ・ニキビなどの原因となってしまうので毎日しっかりクレンジングをすることが大切です。
夏は温度・湿度ともに高くなりエアコンを使用することも増えますが、美肌を目指す上でエアコンはお肌の乾燥を悪化させる原因となるため注意が必要です。肌寒いほどエアコンがかかった場所で長時間過ごすとお肌の乾燥が進み、水分やコラーゲンなどがどんどん減少していきます。お肌の乾燥は毛穴の開きに拍車をかけるので、汗をかく季節だからこそ美肌を保つために保湿ケアは欠かさず行いましょう。
THE CLINIC NAGOYAでは患者さまお一人おひとりのお肌に合わせて最適な治療法をご提案いたしております。特に毛穴が気になる患者さまには「毛穴引き締め専門治療コース」をご用意しており、毛穴や角質をケアしてキメの整った美肌へと導く治療を特別料金にてご提供中です。
ベーシック コース | 288,000円![]() サリチル酸ピーリング 3回 メドライトC6 6回 ビタミンCイオン導入 6回 |
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基本コースはサリチル酸ピーリング3回、レーザートーニング(メドライトC6)6回、ビタミンCイオン導入6回となっており、有効期限はございませんので患者さまのご予定・生活スタイルに合わせて治療が可能です。ピーリングによって古い角質を取り除いてお肌の生まれ変わりを促進し、レーザートーニングで毛穴の開き・シミ・くすみを改善します。さらにビタミンCイオン導入を行うことで他の治療効果を最大限に発揮すると同時にコラーゲンを増殖し、美肌効果を高めます。
毛穴引き締め専門治療コースはトータルな美肌治療へとつながりますので、どの年代の患者さまにも適応できるコースとなっております。ご予算や治療法の組み合わせなどに関してもご相談に応じますので、まずはカウンセリングの際にご希望・ご要望をお聞かせください。THE CLINIC NAGOYAはプロとしての確かな技術で毛穴の悩みを解消します。